河口恭吾の桜は至高のパパソングだった
先週のしくじり先生に河口恭吾が「桜」の一発屋歌手として出ていた。
内容としては「桜ソングで一発当てたけど、それ以降ヒットが出ず、苦しんだ」という話なんだけど、いくつか面白い話があったので紹介してみる。
桜はもともとドラえもんとのび太の関係を歌った歌だった
・もともとはドラえもんとのび太をイメージして作った曲だった。「ドラえもんがそばにいて、のび太くんを笑わせるよ」という意味だった。
・森山直太朗のヒットで「他に桜の曲はないの?」というニーズから、河口さんのアルバムの曲が発見され、ヒットとなった。
・その後は出しても出しても売れず。2008年に出した曲は500枚も売れなかった。。
・桜を歌うのも飽きて、歌いながら「今日の晩ごはん何かな?」と考えていた。
・歌うのを止めて、別の曲を歌っていたら、音楽イベントの主催者から「詐欺だ」と怒られた。
・子どもが生まれた。すると歌詞の意味が変わった。
・僕は「パパ」で君が「子ども」になった。
・新たな意味をもらって、これからも桜を歌っていく
という内容で、最初の方は「日本人は桜ソングが好きすぎる!」とやさぐれた感じだったのに、最後の最後でグッと来る展開になった。
そして、改めて、パパ目線でこの歌詞を見ると、本当に名曲だなと思う。
以下が歌詞です。
↓
僕がそばにいるよ
君を笑わせるから
桜舞う季節かぞえ
君と歩いていこう
まぶしい朝は何故か切なくて
理由をさがすように君を見つめていた
涙の夜は月の光に震えていたよ
二人で
僕がそばにいるよ
君を笑わせるから
空のない街抜け出し
虹を探しに行こう
いつもそばにいるよ
君を笑わせるから
やわらかな風に吹かれ
君と歩いていこう
君と歩いていこう
君がいる
君がいる
いつもそばにいるよ
この番組を見た後に、子どもを抱っこしながら、桜が咲き始めたソメイヨシノの下を歩いている時に歌うと、涙で景色がにじんできた。
そう、実はパパソングって意外と無くて、しかも、こんなにしっくり来る曲は初めてだと思う。
父親って嫁よりも育児で役に立たないし、年代的には職場での責任が重くなって仕事がきつくなるし、それでも、子どもはかわいいから、ずっと一緒にいたいと思う気持ちがあって、そういうモヤモヤした時期に桜を見ながらこの歌を口ずさむ。すると泣けてくるのだ。
特にうちの下の子は桜の時期に生まれて、名前にも桜と入れているのでなおさらだ。
父親が子どもと遊べる期間なんて、実は3歳から10歳(小学校4、5年生)ぐらいまでの7年ぐらいしかない。
僕はアウトドアの達人とか、釣り名人とかじゃないから教えてあげられることは多くないけど、一緒にいっぱい笑ってあげられるように、そばにいたいと思う。
あ~今年は桜の下で何回も歌いそう。
小さなお子さんのいるパパはぜひ試してみてほしい。泣けてくるよ。