世界はまだ油断してるから

4歳と1歳半の男の子ふたりの子育てを父親目線で紹介します

4時起きをする人がいなくなってミニマリストがやってきた

 
うちの嫁が「ミニマリスト」に目覚めてしまった。
 
年末の大掃除前ぐらいから、家のものを捨て始めた。
 
なにやらそれに関連する本もたくさん読んでいる。
 
読んでもいない僕が影響されて、「もう欲しいものなんて無い」と言いだして、
週末の買い物に出かけなくなった。
 
その一方でミニマリストのはずの嫁はせっせと買い物に行く。
 
結局、捨てたのに何か買っている。プラマイゼロだ。
 
その中途半端なミニマリストぶりを見ると、ゴールは遠いなぁと思う一方で、これ以上捨てないで欲しいなと思う。
 

 ミニマリストと、4時起き生活に共通するもの

 
この世間一般のミニマリストの増殖ぶりを見ていると、ふいに思い出すのは、
4時起き生活、朝活を実践していた人々だ。
 
あの早朝生活の人たちはどこに行ったんだろう。
 
うちの嫁もやっぱり何回か4時ぐらいに起きて、なんかモソモソやっていた。
そのうちに普通の起床時間に戻ったけど。
 
僕も何回か早起きしたが、見事に二度寝した。
 
結局、司法試験とか目的が無いと眠いという生理現象に逆らうことなんてできないのだ。無理がある。

 

だが、この無理がある、こそがキーワードな気がする。 この2つに共通するのも、「実際は無理な理想形」にあるからだ。

 

4時に起き続けるのだって、家の中のものを極限まで減らすのだって、本当は無理なんだ。
 
でも、その「無理だけどギリやろうと思えばできる」ことを掲げることによって、また、その無理な生活を実際にやっている人たちを見せることによって、その活動は「理想の姿」として、多くの人々を魅了するのだろう。
 
このままの勢いなら「山にこもって野草を食べていきてるから、家賃、食費ほぼゼロ円生活をしながら、月に100万円を得てます!」なんて本が出たら、真似する人が出てしまいそうだ。
 

なぜ「現在」を否定するのか

 
タモリが「向上心があるやつは嫌い。夢なんてもつな。夢をもつと、夢が叶うまでの日々は『夢がかなっていない状態』として否定することになる。そうじゃなくて、今日を今日として生きろ」と言っていたけど、それは一理あって、別に変化しなくちゃと思う必要はなくて、好きなものを深化していくこともひとつの道だと思う。
 
ミニマリストになんてならなくていいんだ。買いたいものを買えばいい。せっかく働いてお金もらっているんだから、それぐらいの気持ちでノビノビ生きていればいいと思う。
 
と、世の中には力強く発信することができるのに、嫁には言えない。言うとプリプリ怒り出すので静観している。
 
そして、今日も彼女は何かを捨て、何かを買っている。