SMAPの会見を子持ちサラリーマンはどう見たか
建築家やデザイナー、カメラマンなど30~40代の男でスキル系の仕事をしていれば、「独立」を考えない人間はいない。必ず一度は考えるはずだ。
踏みとどまって会社に残るか、独立するか、その際のポイントとなるのが、結婚しているのか、子どもがいるのか、だと思う。
さて、昨日のSMAPの会見。色々な見方があると思う。
一つは人はどこまで恩で動くか、というものだと思う。
SMAPはこれまでたくさんの問題を起こしてきた。
草なぎくんの全裸事件とか、稲垣吾朗の「稲垣メンバー事件」とか、中居くんだって、何度か女性問題を起こしている。
その時に動いたのが、今回話題となったマネージャーである。
であれば、その「恩」をもとに、4人が独立について行こうとした、というのは納得できる。共感しやすいストーリーだ。
一方で、キムタクだけが残った。その理由は、結局のところ、家族がいたからだろう。
他の四人には家族はいない。キムタクだけが結婚しているのだ。
これは大きい。正直、家族がいない人に、家族がいる男の荷の重さを理解してもらうのは難しいと思う。だからこそ、キムタクと他の4人の差は埋まらず、会見のあの表情になった気がする。
長いものに巻かれた、ともいえるキムタクの判断だが、家族がいる人間からすると、「そうだよな、家族に『独立してやっていく保障あるの!!』と言われたらおしまいだよな」と思ってしまう。
キムタクは「給料をもらっているのは副社長」と発言したと伝えられているが、そのセリフを吐いた時点で、アイドルではなく、サラリーマンだなと思ってしまう。
身近なイメージでいえば、お世話になった先輩が独立するから、と大企業を辞めるのかと。しかも、独立後、その大企業がじゃんじゃん圧力をかけてくることが目に見えていると。
そりゃ、独身ならチャレンジするけど、妻子もちには辛い決断だ。
ということで、子持ちのサラリーマンなら、キムタクに共感できるが、一方でSMAPをこれからアイドルとして応援できるか、というと難しい気持ちになってしまう。
ネットを見たところ、こういう視点があまり無かったので、書いてみた。
まぁ正解なんて無いけど、残されたマネージャーのことを考えると、まだまだ消化不良だよな、と思う。